托鉢ブログ

合掌の姿

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あるおばあちゃんの葬儀を担当させて頂いた時のことでした。
なにげなく経机の上に置かれの一枚のスナップ写真に目がとまった。
思い出の品として、ご遺族の方が置かれたのだろう。


それは、お箸を親指ではさんで合掌しているおばあちゃんの写真だった。
病床のベットに腰をかけ、食事をとっている光景でした。


そこに、私はお地蔵様を見る思いがした。
こんな美しい合掌を見た記憶は今までなかった。


終焉を迎えた病室で撮された十枚程のスナップ写真にはすべて、
おばあちゃんの笑顔があった。
そして、おばあちゃんを囲む看護師の暖かいまなざしがあった。
(そのスナップ写真で、私はこっそり思い出コーナーをつくった)


ご遺族の方にうかがった、おばあちゃんの波乱の人生も、
すでに、そこに見ることはできない。


人はその過酷の人生を生き抜いたとき、
後にはただ、感謝のこころだけが残るのだろうか。


ナレーション作りのためにと、ご遺族の方にいろいろなお話をお伺いしたが、
こころを洗われるような一枚の写真だけで充分だった。


お葬儀の仕事をさせて頂けるからこそ、
こんな光景に出会うことができました。


『今、去りゆくあなたへ・・・
 私たちもまた、手をあわせて送ります。
  ありがとうの言葉をそえて。』

私はナレーションをそんな言葉でしめくくった。

カテゴリ 葬儀社の日常

あなたの心に最高の感動葬儀を。  「まごころ葬儀 福岡 羅漢」

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